2011.06.23
電子書籍のフォーマット戦争は端末側のマルチ対応に進むのか
これだけだと「だから何?」という話なのですが、それによって講談社の6000冊がストアに追加されたというのが大きいですね。
ハードウェアが同じでも別フォーマットに対応させることで一気に買える本が増えたわけです。
つまり・・・各出版社が覇権をかけて規格乱立させている状況ですが、規格を統一するのではなく、ハードウェア側が複数規格に対応する、という逆方向のアプローチ。
他の規格に対応というのは単純にコストが上がるわけでユーザー無視ではありますが、統一規格になる見込みのない現状では最適解ということになりそうな。
しばらく前にもDVD-RとDVD+R、とかありましたが、結局ドライブ側で両対応がスタンダードになり、お茶濁している内に海外でDVD-Rが安くなって事実上DVD-Rに統一となりました。
今回も同じような経緯になっていくのかな?と思っています。
当面は大手出版の殴り合いで勝ち残ったとこのフォーマットが事実上の標準、みたいな。
当然国内独自フォーマットなんてEPUB標準の海外では通用しませんが、日本語の書籍自体が国内限定なんでいいのか?
その前に海外から黒船(Amazon Kindle)が・・・と思ったけど座礁してるみたい。まあ完全独自フォーマットだしなあ。
それを踏まえると今後、電子書籍リーダーを選ぶ際には
- アップデートでフォーマット追加できること(その余力があること)
- 特定のキャリアや出版社に紐付きすぎていない事
あたりが重要になりそうです。
アップデートのフォーマット追加はもちろん、特定の出版社グループの独自形式に特化しているとライバル会社のフォーマットに対応してくれないとかなりそうだし、キャリアは囲い込んでナンボの商売ですので、できればキャリア紐付きじゃないところ。
電子書籍リーダーはスマートフォンよりはNintendoDSみたいなゲーム機に近く、対応書籍(=ソフト)さえあれば陳腐化せず長く使えます。
それだけに長く使えるモノを選ぶべきでしょう。
今ならSony Reader 6インチですかね・・・少なくともフォーマット追加ができることは確定だし。
私の持ってるKindleはAmazonという会社と紐付き強すぎる上に、国内出版や販売との権利関係まだクリアできてないし独自フォーマットだから止めといたほうが、ということになるのかな。
・・・まあそれ以前にKindleは本体も日本販売の気配すらない訳ですがね・・・
Kindle選んじまった俺立場なし。まあ自炊用なんでどうでも良いんですが。毎日持ち歩いてますが普通に使えるって良いよなあ。
でもKindleもEPUBは対応するようだし(今のKindle3じゃなく次、ってことなんだろうけど・・・)、そうなるとまた動きが出てくるかもしれませんね。
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